2010年4月21日水曜日

記憶力

さて、先日に少し書いた「周りの様子が読み取れない」話の続き。

うっかり「先に声かけ」のタイミングを外してしまった時の話です。

彼は気持ちを切り替えるのがものすごく下手な上に、ゲームをしたりテレビを見たりする時の集中力が異常に高いです。
ですから、そんな風に過ごしてしまってから「やっと宿題」となったころには、既にグッタリと疲れてしまい、やる気も半減していることがほとんどです。

ノートやドリルは開いたものの宿題に手を付けずにグズグズ言ったり、やりだしても集中ができなくてダラダラしたり…w そんな調子が続く訳です。

それでも、なんだかんだ言って終わる時は終わるのですが、宿題の量がとっても多かったりした日なんかは、
その状態からやり終えることは、ほぼ無理。
なので、私から見て「これ以上は無理だな」と思ったら、もう思い切ってスッパリ止めさせますw

「じゃあ、○○くん。止めようか、もう疲れちゃってできないでしょう?」
「でも宿題やってかないとっ…(イライラ)」(ちょっと逆ギレ状態)
「明日の朝にしたら?朝起きたらすぐに、ご飯の前にやっちゃおうよ」

「でも、お腹空いちゃうもん」
「じゃあ、起きたら急いでご飯を食べて、その後にやろう」
「オレ急いだらできない」
「いいよ、ゆっくりで。できるところまでやろう」
「でも、全部やりたい」
「分かった。じゃあ、全部やろう」

とまあ、こんな感じで翌朝に持ち越されますw
こういう状態の時には、疲れきっていて本人も良く分かっていないので、彼が何を言ってきても肯定するのがポイントですw
目的は「諦めさせること」それに尽きます。意外に完璧主義で、グズグズ言う割には全部やりたいのです。

じゃあ、翌朝はどうなのかと言うと
「あ、続きやらなきゃ!」と自分で思い出すこともありますし
「○○くん、昨日の続きやるんでしょう?」と聞くと「あっ!」と言って始めることもあります。
もちろん出かけるまでに終わることもありますし、そうでないこともあります。
終わった時には褒めてあげますが、終わらなかった時には「残念だったね。でも、そういうこともあるよ」と言って慰めて諦めさせます。
『なぜ終わらせることができなかったのか』については、機会を見てまた別の時に話します。

何故その時に言わないのかと言うと、説明に非常に時間がかかるのと、本人が納得できるように説明しきってしまうと
「オレは馬鹿だ…」と、本気で落ち込み、しばらく自室の壁に体育座りで張り付き動けなくなってしまうほどに自暴自棄になってしまいます。
時には、涙しながら床や自分の膝をげんこつで叩くこともあります。
なので、次回に備えた「宿題を終わらせる方法」の話をするのは「また機会を見て」ということにします。

…そんなんだったら…。
こんな風に宿題が終わらない状態に陥る前に、例えばもっと前もって
「今のウチにやっておかないと、後でこうなっちゃうよ」などと、説明をしておくという方法はないのか?
と言う意見もあるかもですが、ウチの息子の場合は、
「全体をイメージすること」「予期して想像すること」が特に苦手です。
なので「先々でこうなるから、今こうしておく方が賢明である」と言うような、忠告的な話は、
例えこちらが、どんなに噛み砕いて彼に伝えたとしても
「 ???? 分かんない」となってしまい、彼にとっては無意味でしかありません。

ただ、記憶力は非常に良いので一度経験したことは、良くも悪くも決して忘れませんw
だから、彼の機嫌が良くて、お話が聞ける状態の時を選び
「あのね、この間さぁ、○○くん宿題が終わらなかったでしょう?」と思い出しながらお話をするのはオッケーなのです。
自分が経験した事しか理解ができない、という事象が非常に極端です。

なので、私からみて「これは失敗するな」と例え分かっていたとしても、そのまま進めさせてみて、
とりあえずその場は「残念だったね」と慰めて諦めさせる。
彼は執着心も非常に強いので「そんなこともあるさ」と諦めることを知ってもらうのも、
彼にとっては、非常に重要なことなのではないかなぁ…と。私は、そんな風に思っています。
もちろん「このくらいなら仕方ないかなぁ」と、私がそう思える範囲の「失敗(体験)」に限りますがw
また、間違っても、失敗を攻め立てるようなことは決して言ってはいけません。それだけは本当に注意しています。

もっとも「あの時はね…」のお話をしている時に
「違うよ、あの時ママはこう言ったんだよ。それでオレがこう言ったの」と逆に間違いを指摘されることは、(非常に良く)ありますがwww

記憶力がいいのも困り物ですw

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