2010年7月28日水曜日

結婚

結婚て「ものすごく大変で苦労が多くて、毎日が辛くて、そういうのを一生懸命こなしていくもんなんだ」って、
そんな風に思っていた節があります。

たぶん、ウチの両親が頑張ってたのを見たりして「そういうもんだ」って、極端にそう思いこんだろうなぁ、たぶん。
で、これは世の中の誰しもが必ずそうしなくてはならなくて、世の中とは誰しもがそうあるべきなのだ。
当たり前ですが、根拠は何もなくただそう思い込んでいたな。

んで、当然のように私もそうしないとイケナイんだって言うか、そうするんでしょう?って、そう思ってたかな。
でも、そんなコト誰とやったらいいのかとか全然分からなくて。ただ、そうじゃなきゃイケナイ。誰かと(例え誰とでも)そうならなくてはイケナイ。そんな風に思ってたな。
こうやって書くと、まるで大正時代に落ちぶれて残ってしまったお姫様の残骸みたいね。決められた通りに、って。
だから正直「結婚は墓場」とか「幸せな結婚」とかって聞いても「なんのことだろう?」くらいにしか思わなくて、よく感覚が掴めなかったな。

「だから、なんだ」と言う訳ではないのですが。
つい夕べね、寝て目が覚めたら今朝突然にそんな事を思ったの。良く分からないけど、きっと加藤くんの供述とか聞いたらいろんな事を思って目が覚めると同時に、そんな事を思いついたのかもしれないね。

そう言えば、離婚経験先輩ママが「息子は“オレは結婚はしない”って、そう言ってるよ。結婚に対してイヤなイメージを植え付けてしまったかなぁ」なんて言ってたけど。
私は、娘に「結婚」に対してどんなイメージを与えているのかな。
ちょっと前までは「私は絶対に気の合う人としか結婚しない」なんて、そんなコト言ってたけどな。。。。

娘の国籍

ちょっと娘のことなど書いてみようかと思います。
私は結婚当初、国際結婚でした。当初と言うからには、途中からそうではなくなった訳なのですが…。
元主人は、おじいちゃんの代から日本に住み始めた家族でした。
彼と彼の兄弟は、みな日本の教育を受けて育ち母国語は話せないというタイプでした。
ただ、彼の家族では一人だけ、おばあちゃんが日本の国籍を持つ人でしたので、きっと彼は正確にはクウォーターということになるのでしょう。
彼の家族は母国へ戻るよりも、日本に住み続ける意思の方が強く、機会を見ては帰化申請を行おうとしているところでした。
親戚の中でも一人二人と帰化申請を行う人が出てきており、彼も私との結婚を機に帰化の申請を行おうとしているところでした。
しかし、結婚後間もなく私のお腹に子どもが居ることが分かり(それが娘です)、申請を急いだのですが当時は申請から許可が下りるまでに1年半ほどを要し、子どもの誕生までには帰化は間に会いませんでした。

そんな訳で、娘だけ多重国籍です。
当時もいろいろと調べたのですが、出生時に両親のうちのどちらかの国籍が違えば(それぞれの国の法律にもよりますが)その間に生まれた子は多重国籍となり、その後どちらかが帰化しようが両親が離婚しようが全く関係はなく、生まれた時にそうなのならば、それは=多重国籍者、それが今の日本の法律なのだそうです。
多重国籍者は、20歳になったら自分で自分の国籍を選びます。本人意外の人が、例え両親であろうとも、彼女の国籍を勝手に決めることはできず、必ず本人が20歳になってから自分で決めて必要な手続きを行わなければなりません。

なぜ今、こんな話をし始めたのかと言うと。
先日から行っている我が家の掃除。いろいろと片づけていたら、娘の保育園のころの思い出グッズが出てきたんです。
集合写真とか、先生が閉じてくれたお絵かき作品とか連絡帳とか、乳児のころに使っていた上履きとか名札とかw
そんなのが入った箱の中から、1枚のリーフレットが出てきたんです「国籍の選択」という題名の付いた小さなリーフレット。
娘が分かるようになったら、もう一度きちんとした説明ができるように。そう思って、法務局から貰ってきてあった物をどこかに仕舞っておいたのは覚えていたのですが、まさかこんな箱の中に入っていたとは。
もちろん、娘には小さな頃から話しています。元主人の家では、母国の文化も大切にしていたこともあり小さいころから、いろいろな意味で話して聞かせてはいました。

ちょうどリーフレットを見つけた時には、息子は友達の所へ遊びに行っていて不在。
「これは!」と思い
「○ちゃん、○ちゃんコレだよ!」と、そのリーフレットを娘のところへ持って行きました。
「おおー」
すっかり、こういった書類が読めるような年齢になった娘に「○ちゃんも自分でちゃんと読んでおいてね」
と伝え「おっけ~」などと話していました。
しばし読み込む娘
「ママ~~~!!!22歳までだって!!!」
「え?」
「22歳までに決めないと、日本の国籍は失うんだって!!!」
「ええええー!そうだっけ????」

二人して「別にまだどっちがって訳じゃないにしても、どっちかが無くなるとかって言われると焦るよねw」
などと言いながら、もう一度読み返してみたりしました。

そこで焦ったのが私、そう言えば最近になってちゃんと調べ直したりしてないけど大丈夫かなぁ、あれからまた何か事情が変わったりしてて
「何言ってんですか奥さん、そんなんとっくにこうなってますよ」なんて言われでもしたら娘になんて言えばいいんだろう!!!!><;;
と突然に思い付き、久しぶりに法務局の国籍課へ電話をして確認をしてみましたが、今のところ当時と変わったコトは特にないようでした。ほっ…(*_*)
ただ、やはり日本国籍を選ぶ場合には、22歳までに手続きを行わなくてはならないらしく。どっちにしても20歳になったらすぐにアクションを起こすよう、忘れないようにしないといけないですね。
そして、どちらの国の国籍をどうするにせよ、どの場合にも両方の国へのアクションがそれぞれに必要なのだと改めて言われました。
言われてみれば、そうですよね(もちろんその国の法律にもよりますので、あっちでそうしたんならこっちはいいよぉ~なんてこともあるのかもしれないけれど)。
いずれにしても相手国の大使館などで詳細の確認を…と、そう言われました。そりゃそうだよね。

そして、これはあくまでも「それまでに(ウチの娘が20歳になるまでに)、日本の法律と相手の国の法律が変わらない限り」この方法で、という話です。
ちょっと、いろいろと気を付けて見ていなくてはいけないな。と、そんな風に思ったのでした。

気を付けて見ていなきゃ!!!

2010年7月26日月曜日

自閉症グッズ

書こう書こうと思っていてついつい取り遅れてしまいましたが、自閉症支援グッズのオンライン販売をしてくれているところがあるんです。

http://www.addplus.jp/

これも勉強会で教えてもらったのですが、こういう支援グッズを開発して売ってくれているところがあるんですねぇ。
自閉のある子には視覚で訴えるのが一番です。朝起きたらすることを、順に紙に書いて部屋の一番目立つところに貼る。本人は、それを見て朝の行動を理解して順に行うことができる。
例えば、一番簡単に例として説明ができる「視覚で訴える」は、こんなことでしょうか?

でもこれも、できれば楽しい方が本人も取り組みがしやすいんですね、やろう♪ という気にもなる(もちろん、その子のタイプにもよるので、その限りではありませんが)。
なので、良く言われるのが「お母さん、工夫して…」そうなんだけど…。私は絵が苦手なんだよぉーーーーーーーー!!!!!(TOT)
よくね、保母さんとかそうでなくても絵の得意な人っているでしょう?そういう人が、サ、サササァーとね。フリーハンドで絵を書いているのを見たりすると、もう尊敬してします。
どうしたら、あんな風に書けるのかしら。。。。。

そんな訳で「本日やる事」を箇条書きにすることはできても「楽しく」は書けない私。。。。
でも、こういうグッズがあれば、そこから何かしら工夫して「シールを貼る」とかその程度だけれども、少しくらいはわたしにだってアイデアが浮かんでくる。
そういう意味でも、こういったグッズてのは本当にありがたいですね。

聴覚の敏感な子用のイヤーマフとかも、折りたたみ式で持ち運びにも便利そう。ポケモンとかであるともっと嬉しいけどw

とにもかくにも、そういうのがある ってこと自体知らなかったので。
何か新鮮な嬉しさと出会いましたのでした。

娘の「smart.fm」

告知が遅くなりましたが。
娘がsmart.fmを始めました。と言うか正しくは再開かな?
http://smart.fm/users/mizu_aqua
iKnow!の頃に試しにアカウントを作ってみて、少しだけやらせてみたのですが、まだ当時は小学生。
学校の「海外交流教室で英語に触れたことがあった」程度の彼女には、無理がありましたよね^^;;;; ちょっと可哀想だったかな。

そんな彼女も今では中学2年生。大きくなったもんだw
と言う訳で、英検にチャレンジしてみることにしました。ええ、私じゃないですよ?娘がですw
試しに…と先日、4級を受けてみたのですが無事に合格ができました。
これに気を良くしたのか、中学卒業までに3級を頑張ってみようかと思い始めているようです。

で、そこで出てきたのが「英会話をやりたい」と言う話。
確かになぁ…。二次試験では、そういうことも必要になるかもしれないし、彼女の英語は…。
聞き取りと書き取りはできるけど、話すことができない。そりゃそうですよね、学校でも塾でも英語の筆記とリスニングテストはあっても、スピーチテストはないですからね。
学校のお友達の中で「英検を…」なんて言っている子たちのほとんどは、実は英会話スクールに通っていることが判明。
ううううう、まぢですか???? って、当たり前か。。。。
でも、英会話教室って高いじゃない? おまけに、どのスクールがどんな?…とか。

んんー、参ったなぁ。たぶんちょっと生の(?)英語に触れられれば良いんだよねぇ????
ご近所で、英会話教室のような物を開いてる方とかいらっしゃらないかしら?ちょっと詳しそうな人に聞いてみようかしら…。
と思っていた時に、気が付きましたw
おお、そうじゃんアレがあるじゃん!!!! と言う訳で娘に相談。
「とりあえずは、これから始めてみない?」とsmart.fmを打診。
「あ!やるやる!!!」と大乗り気。

聞くところによると、どうやら英検というのは、一度の検定試験で「一次試験は受かったけど二次試験に落ちてしまった」という場合でも、1年間は一次試験は免除で二次試験のみを受けることができるものなのですね?
おお、なんという素晴らしいシステムw!
まずは一次試験合格を目指して頑張ってもらって、二次試験用の英会話云々はご近所の英語堪能なママ友達にでも近いウチに相談してみようかなと思っています。
良い方法が見つかるといいなぁ。。。


さて、本題の娘のsmart.fmですが、ご覧いただいてお分かりのように(?w)
最初のころは快調に飛ばしていたようなのですが、最近では「飽きてきた」などと言い始めましてw まったく!ww
皆さま、どうかフォロー&叱咤激励のほど、よろしくお願い致します。m(__)m
また、お勧めのアイテム(?)などありましたら、そちらもどうぞ教えてやって下さいませませ。


どうぞ、よろしくお願い致しますm(__)m

2010年7月20日火曜日

学校が怖い。

これは先日、スクールカウンセラーの先生との面談が終わり、数日くらいした頃に
息子が私に言った言葉です。

「オレね。保育園のころからずっと言えないことがあるの」
「なぁに?」
「あのね、オレ学校が怖いの」
「うん」
「みんながね、わぁーって来るのが怖いの」

スクールカウンセラーの先生に話を聞いてもらって帰ってきた息子は上機嫌でした。
すっごく優しい先生だった。お話を聞いてもらった。またお話したい。次はいつ来るの?
そんなことをずっと言っています。
そんな流れからか、どうやら「今まで言えないでいたことを口に出してみる」
そんな事をし始めているようです。
相変わらずですが、上の会話は風呂上がりに自分の体を自分で拭きながら、その傍で洗濯機をいじっていた私に突然に話し始めた内容です。

カウンセラーの先生には、学童での出来事やどうしてもパンチしてしまうことを相談したようです。
パンチについては、こんな処理方法を教わってきました。
「もし、パンチがしたくなったらね、紙にパンチの絵を書くの。それでパンチをしたい数だけねそこに○を書いていくの。
それで、できたと思ったら今度は書いたのを全部グチャグチャグチャーーーーって、真っ黒にして消しちゃうの。
そうしたらね、今度はパンチをする時と同じだけの力でその紙をねビリビリビリって、思いっきり破いてポイって捨てちゃう」
そう教わってきたそうです。

まあ、なかなかね大人だってそう簡単にそういう処理がウマクできるかって言ったらそうはいかないから「どうかなぁ…」なんて心の中で思いながら
「へぇ~、そうなんだぁ」と聞いていましたが、息子はご満悦のよう。
とにかく「解決する方法があるんだ!」と、そう思えたことへの収穫の方が大きかったみたいですね。
そして、また先生に会って話したい!と

私もまた、すぐに担任の先生に伝えましたが「良いと思いますよ」と言うことで、また次の面談の設定をしてくれました。
なのですが…。私としては、なんとも複雑で。
いいのかなぁ…、こんなに立て続けで…。これは本当に彼のためになるのだろうか。

ちょうど児童精神科医の診察日と臨床心理士との面談が近づいているので、思い切ってそのことを相談してみようかな、と。
そんな風に思っています。

息子に
「学校が怖い話をカウンセラーの先生に話してみたら?」と問いかけてみましたが
「言えない」とのこと。
「なんで?」と聞いてみると
「だって、あの先生は学校の人だもん、だから怒られる」(やっぱり…、もしかしたらそんな風に思ってるかなぁ…と考えていたところでした)
「そんなことないよ、もしもね○○(担任)先生に話したって○君のこと怒ったりなんかしないよ?
それにね、あの先生はね、どうしても学校に行けなくなってしまって困っている人とか、そういう人のお話も聞いてくれるんだよ?
例えばね、学校に行きたいのに行けなくなってしまった人でも、ちゃんと行くことができるような、そういうね○君が行っているのとは別の学校があるんだけどね、
あの先生は、そういう学校のことを良く知っていて、教えてくれたり行けるようにしてくれたりすることもあるんだよ?」
「・・・・」
そうなの? と小さく一言だけ言ってしばらく考えていたようですが
「やっぱ言えない」
最後には、そんな風に言っていました。


息子の言う「学校が怖い」は、何もお化けが出るからとか、極端にイジメに合うとかそういう話ではありません。
単純に「人が多い」とか、そういうことなんだと思います。
基本的に情報の多い場所(繁華街など)は苦手です。音や匂いにも敏感で、苦手な匂いや音が気になりだすと頭痛や吐き気を訴えどうにもならなくなります。

そうそう、そう言えばついこの間、
「保育園の時にも、みんながズラっと並んでるのを見るのが怖かった」などと、そんな風にも言っていました。
もちろん、この話も唐突に話し出す訳なんですがね。。。。。。。

2010年7月16日金曜日

トイ・ストーリー 3

この間の日曜日に観て来ましたぁー!

面白かった! 特に最初の部分。ネタバレになるといけないので細かくは言わないけれども、観た人なら分かるかな?本当に冒頭というか始まりというかその部分。

iMAXで観たせいか画像が非常にキレイで鳥肌が立ちました。いやぁ~素晴らしかった。

3Dも全然疲れなかったし違和感ゼロ。今、改めて思ったけどそう言えば3D特有の「観てて気になる」みたいなとこ全くなかったなぁ。んんー、これは欲目も入ってるのかな?

とにかく非常に大変面白く、上の娘の感想は「最初と最後で泣いたw」息子の感想は「どきどきした」でした(^^) もっとも息子は始まる前から「ウッディどうするんだろうぅ~~」と非常に心配をしていましたので、より一層そういう見方をしたんでしょうね。

娘は「もう一回、1から観よう!!!!」と張り切ってました。確かに我が家には1も2もありますが、VHSビデオテープです。

まだ観られるかなw?

Posted via email from miti's posterous

2010年7月14日水曜日

パンチしちゃう

「ママ、オレあの先生と話がしたい」
唐突に、息子がそんなことを言いだしました。あの先生とはスクールカウンセラーの先生のことです。
あんまり唐突でビックリしましたが、それは是非に!と、私はどんどんと話を進めてみました。

実は、前々からスクールカウンセラーの先生には言われていたんです。
「私(カウンセラーの先生)が学校訪問している時に、一度会いに来てくれるといいんだけどねぇ」と。
お友達と遊びに来るでも良いので、来て会話をさせてもらえると様子も分かって何かといいと。

なので、今年の4月ごろから、ずっと息子には働きかけていたんです。
「学校にね、なんでも話していい先生が居るんだよ」
最初は良く分からなかったみたいですが
「あ!分かった、今日ね朝礼の時に「いつでも相談に来て下さい」って女の先生が言ってた。なに話してもいいんだって!」
「そうそう、その先生だよ。あのね○君が、学校で「変だなぁ」とか「どうしてだろう」と思うこととか、そういうのを相談していいんだって」
「ふぅ~ん、でもオレ行かないと思う」
「なんで?」
「だって、話すことないもん」
(トホホ…)と、最初はこんな感じだったのですが、そんなこんなで過ごすうちに
「ねぇ、ママその先生はなんでも聞いてもいいの?」
「いいんだよ?」
「どうして算数ができないのかとか、そういうのもいいの?」
「いいと思うよ、聞いてみたらいいよ。きっとお話してくれるよ」
「そっかぁ、でもいいや」

なんて、少しづつですが、しばらくはそんな感じでした。
ところが突然の彼からの申し出「これは!!!」とハリキリそうにもなりましたが
ちょうど学童のことなどがあった後のことでしたので、気になってちょっと慎重に聞いてみました
「そっか、いいねぇ~。でも、何を話したいの?」と聞くと
「オレさ、パンチとかしちゃう。悪いことなんだ。でもパンチしちゃうの」
「うん」
「そのこととか話したい」
なるほど。これは前からの彼の悩みでもあります、お姉ちゃんを本気で殴りこめてしまったことなどあり、その最中のことは記憶にないなどと言っていたこともありました。診察に行くきっかけになった出来事のうちの一つでもあります。
「そっか、そうだよねぇ。ねぇ、○君。この間のさ学童で足踏まれた時のこと」
ここまで言うと彼は「あっ!!」と、ものすごくバツの悪そうな顔をして「しまった!」いう表情で身を固めます。
「あの時ね、すごく悪いこと言ったって言ってたけど、なんて言ったか思い出した?」
「うん、あのね。お前なんか死んじゃえって言ったの」
「それだけ?」(それは知らなかった…)
「あ、ううん。あのね、学童やめちゃえって、そう言った」
「あぁ…、それは良くないねぇ…」
「うん、オレそのことも話す」
「そっか分かった。じゃあ、先生がいつ来てくれるのか見てみようね」
「分かるの?」
「学校のお手紙に書いてあるんだよ(^^)」

私は急いで学校便りの今月分を確認して息子に説明しました。
「この日は、午前中だから○君が朝学校に行って給食食べるまでは居てくれるみたいだよ。こっちの日は午後だから給食食べた後からだね」
「わかった、じゃあオレこの日の休み時間に行く!」どうやら午前中の「中休み」のことを言っているようでした。
「そう、分かった。先生は、準備室に居ますって言ってたよ」
「準備室ってどこ?」
「んとね、○階のぉ…」
「あ、分かった。○○先生(担任の先生)に、いつも怒られる時に呼び出されるところだ!」
「(おいw)あ、そうなの?じゃぁ、分かる?」
「うん、分かる」
「じゃあ、忘れないようにカレンダーに書いておこうね」
「うん。オレも忘れないようにする!」

後は本人に任せてみようかとも思ったのですが、学童でのこともあり「鉄は熱いウチに打て」で、さっそく担任の先生に電話をしました。
一通りの経緯を話すと
「おお、いいじゃないですかぁ! 分かりました、その日は一件だけ相談の予約が入ってますが中休みは大丈夫です。○君を予約で入れてしまいましょう」
「え、いいんでしょうか」
「いいんですよ、私が決めるんですから(先生は、その調整の係です)w 何か他にズレてもらう訳ではありませんし」
「そうですか、なんと言うか本人に任せようかとも思ったのですが。せっかくのチャンスなので逃さない方がいいのかと思って…」
「いやいや、いいと思いますよ。それでね、お母さん…」
と、何やら、先生からもちょうど私に話したいことがあったとのこと。

聞けば、息子が学校のお友達に腹パンチをしたのだそうです。
経緯はこうです。
給食が終わって食器を片づける段になりました。当番の人から順に片づけましょう。と言われたのですが、息子はそれに気付かずに一緒に席を立って片づけようとしてしまいました。
「○君、当番の人が先だよ。○君はまだだよ」と先生や周りから注意され、息子はしぶしぶ席に戻りました。
ちょうど、それと同じタイミングで個別支援級から給食教育に参加していた△君が、息子と同じように席を立って先に片づけてしまいましたが、△君は注意をされませんでした。
息子は、それが気に入らなかったようで昼休みになり、必死に△君を探し周り腹パンチをしたのだそうです。

どうも、この給食後の出来事は先生も周りから聞いた話なのだそうですが
「○君が、△君を探しまわってた」と生徒達から聞き、総じて上のような内容なのだそうです。

先生曰く
「全体の話を聞いてみても、どうも○君(息子)も、△君を力いっぱい殴った訳ではないようなんですよね。こう威嚇したというか、そんな感じのようなんですね。
ただ、相手のお子さんの親御さんのこともあったので、お母さんが「知らなかった」という訳にはいかないと思いましたので、お話しておかなきゃいけないな、とちょうどそう思っていたんです」
「そうでしたか、分かりました」

先生が言うには、息子に限らずけっこうパンチは男女共にあるのだそうなのですが…。
そう言えば、随分前ではありますが、息子も女の子に殴られて泣かされる…なんてことがあったにはあったのですが…。
3年生とは、ちょうど年齢的に感情で直接ぶつかり合うそういう年齢にあたるのではあるんですが…、とその先生はおっしゃっていましたね。

学校でのコト、自発的にカウンセラーに会いに行きたいと言いだしたこと。
親として、どう捉えたら良いのか考えるところでありますが、
問題があり、それを認識しているから「カウンセラーに話したい」と言いだす訳ですし、当たり前ですが手放しで喜んでいる場合ではありません。
きっと、これからが本番なんです。

息子の骨折

もう一月くらい前の話になりますが、息子が学童で骨折をしました。
原因は、お友達と白熱して遊んでいた「風船バレーボール」。
接戦だったようで、皆「負けたくない」そんな気持ちでいっぱいだったようです。
そんな中。お友達がジャンプして降りた所に、たまたま悪いことに息子の足がありました。

私は、お迎えの時に指導員の方からこの話を聞きました。最初は、こんな感じでした。
「お友達と風船バレーで遊んでいたんですけれども、○○君(息子)が足を踏まれてしまって、そうしたらパニックになってしまって…」
指導員の方には、息子のことを伝えてあるので、あえてこういう言い方をして下さったのだと思います。
「こう、うわぁーーー。となってしまって、謝ってくれなかった… って。」
「ああ…」
「いろいろと伝えてみたんですが、なかなか分からなかったみたいで」
「そうですね、分からないと思います」
「とにかく、冷やして様子を見たんですが、おウチでまた様子をお願いします。すみませんでした」
「分かりました、ありがとうございました」
そこまで話すと、バツが悪そうに息子が玄関に出てきました。
様子がおかしいので、指導員の方に挨拶をしてから、歩きながら二人で話してみることにしました。
「話、聞いた?」と切りだしてくる息子。
「うーん、どうしたの?」と聞くと、何か切羽詰まった様子。
「オレね、悪いこと言ったの」 ん?と思って聞いてみました。
「悪いことって何?」ここまで聞くと目に涙をいっぱいに溜めて懸命に話しています。
「分かんない。でもオレ悪いこと言ったの」と、私を見つめて赤い顔でどんどんと涙が流れてきます。
どうしたんだろう…と思いながらもなんとなく話を聞いてみましたが
「お友達が謝ってくれなかったの?」
「・・・」
「びっくりしちゃったんじゃない?先生に言ってみた?」
「だって、線から出ちゃいけないんだもん」バレーの試合中だと言ってるんですね。
「そういう時は、しょうがないよ。先生を呼べば良かったんだよ」
「だってそうしたら、負けちゃうもん」
う~~~~ん。

困ったなぁ…。と思いながらも、
もう一度「悪いこと」について聞いてみましたが
「分からない思い出せないの、でもスゴく悪いこと言ったのボクは」と目を真っ赤にして涙を流して必死に何かを堪えて、ちょっとしたパニック状態。

その日はそれ以上は話を聞ける状態になく。
おまけに、あんまり足を痛がるので、湿布を貼って早めに寝かせることにしました。
「ボクは大袈裟だから…」などと言いながらも、足が冷えると落ち着いたのか、すっと寝てくれました。
ところが翌朝になっても、触った程度でも飛び上がるほどに痛がります。
これは、さすがに気になる。
見た目には、蚊に刺された程度にしか左右の足に違いはないように思うんだけど「念のため」と
父に頼んで、病院でレントゲンを撮ってきてもらうようにお願いしました。
(私が行きたかったけど、有休が足りなかったのでやむなく…)

会社に着いて、間もなく(9:30ころかな)父から電話が入りました。
「おい、折れてるぞ」
「えっ!!!!」

そうだったのか、それはさぞかし痛かっただろう。と、その日は父に学校への送り迎えをお願いして
昼休みに学童へ連絡を入れてみました。
「気が付かずにすみませんでした」と、丁寧に謝ってくださいましたが。
「いやいや、そういうことあると思いますよ。そんなコトはいいですよ。何よりも早く対処できて大事なくて良かったんです。お医者様も、そう言ってました。
それでですね先生、ちょっと教えて欲しいんですが…」
と、私は息子の言う「悪いこと」について聞いてみました。昨日からこんなコトを言って涙を流すんだと。
「で、息子はなんと言ったんですか?」
「あ…、はい…。あの… お前なんかもう学童をやめちゃえ って、そう言ったんです」
「…それは良くないですね」

もう何か頭を鈍器で殴られたような、そんな感触に襲われました。

「実は、アレから指導員同士でも話し合ったんです。○君、泣いてたよね。って、普段は絶対に○君泣かないのに…と」
「そうでしたか、ありがとうございました」
「いえ、こちらこそ気づくことができずに、本当に申し訳ありませんでした」
「いえいえ、こちらこそ本当にすみませんでした。えっとそれでですね。今後は、こういうコト何かあったら必ず私に教えてください。学校にもお願いしてあるんですが、息子が何か言ったりしてしまったりしたコトは必ず教えて下さい」
「分かりました」

息子の足もさることながら、なんともショッキングな出来事でした。

2010年7月7日水曜日

懇談会

先日、センターで開いて下さった懇談会に参加してきました。
お世話になっているセンターでは、勉強会の一環として、ある程度の節目節目で
懇談会というのを開いてくれています。

懇談会に参加して「同じ症状を抱える子どもを持つ親たちで情報の共有・交換をしよう」
というのが目的です。この懇談会は「勉強会に参加した親たち」が対象になっています。
「ここまでの勉強会に参加した人たちで」という風に区切って開いてくれていますので、そういうことになるのでしょうね。

実は、コレ。私は、この「懇談会」系には出席しないつもりで居たんです。
と言うのも、勉強会は1月に1回弱のペースで行われています。時間は午前中一杯くらい。
その他にも、児童精神科医の診察が半年に1回くらい、それに加えて臨床心理士との面談が年に3回くらい。
後は、お子さんを持つ親御さんなら普通に予定が必要となる学校行事の「個人面談」etc…。

これらを全部満たそうと思ったら、いくら有給があったって足りないんですね。
(子どもは、インフルエンザで学校に行けなくなったりすることも、ありますしね^^;)
あんまり休み過ぎて会社での周りの目が気になるのも、もちろんそうなのですが、
実は今の上司が、ものすごく子どものことで協力をして下さるんです。
なので、この勉強会参加だってできるだけ必要最低限ですませて、できるだけ迷惑をかけないようにしたい。
もちろん、できることなら、懇談会にだって出席してみたいです。でも、ここは優先順位で消去法でいくしかない。
そう思っていたんです。
お休みをもらう会社への「遠慮」というのも、もちろんあったと思います。

そんなこんなで避けて通っていたつもりの「懇談会」だったのですが…。
先日、いつもの勉強会の予定で、センターに出向き、受付を済ませ「さぁ」と思った時
「じゃあ、こちらです」といつもとは違う、診察室などがある方へと促されました
「あ、あれ?勉強会は別の階の会議室ですよね???」
「いやいや、今日は懇談会ですから、こちらですよ」
「え…懇談会?あの、今日は学齢期向けの…」
「ええ、そうです学齢期別の懇談会ですよ? あ、あれ?」
「え、あ、いや」
「あれ、間違えましたかっ!(センター側が)」
「い、いやいや。私も良く読んでないので(←ヒドいw)」
「あ、あはは…」
「ごめんなさい、ごめんなさい。えっと、じゃぁ…」
「あっ、あぁ、はい。こちらで…」

と、なんともまあ間の抜けたヤツでして…すいません^^;;;
後で、申込書を良く読んでみたら、ちゃん書いてありました。
その日のお題目の下に括弧書きで(懇談会)ってw^^;

という訳で。計らずも参加してしまった懇談会でしたが、楽しかったです!!!

今回参加されたのは、息子と同じくらいの年齢の子どもを持つお母さんたち10名くらいでした。
座談会形式になっていて、先生がお一人付いてくださり、進行をしてくださいます。
今回、参加された方のうち半分の方は、自閉症の支援を受けるため幼少期をこのセンターの保育園で過ごし、
今は「養護学校」や「各小学校の個別級」に通うお子さんを持つというお母さん方。
そして、残り半分は、例えば私のように「去年診断されたばかりで…」などといった方達で
いわゆる「高機能自閉症」と呼ばれるタイプのお子さんを持つお母さん達。
たぶん、そんな感じだったと思います。

とにかく、いろんなお母さん達がいて本当に面白かったです!
こんなこと言うと「当たり前だろw」と、ツッコまれそうですが、今までに私が経験してきた小学校や保育園での「懇談会」と、なんの変わりもありませんでした。
「自己紹介からお願いします」と、進行役の先生が促してくださり、緊張しながら一周したところで
「では、今の自己紹介の中でも少し話題の出ていた○○ですが、これはどうですか?」
などと切り出してくれて、
「今、ウチはこんなことに一番手を焼いていて」などと始まったら、後はもう
「あー、分かるぅ~」「やったやったウチもやった」「そうなんだよねぇ~」「アレやってみた?アレはけっこう効くよ?」
「え、それってそんな風にできるの?」「できるできる、ウチなんかはさぁ…」と、話し出したら話は尽きません。
あんなことで困って、こんなことで困って。そういう時は、あの手を使ったこの手でやった。結果、アレは失敗したけど、これは出来るようになった。
そんな話が次から次へと繋がっていきます。
「こういう時は、どうしてますか?」「ああ、それはさぁ」「あー、でもウチの場合それやるとかえってさぁ~」「あーぁ…」
なんていう風にもw
もちろん、参考になることやなんかは一杯ありましたが、それよりも何よりも「おしゃべり」が楽しかった!!!www

良く考えてみたら、最近の私が息子のことで、話をしていた相手というのは、いわゆる「専門家」達だったんですよね。
センターの医師や臨床心理士、カウンセラーはもちろんのこと。
息子の通う小学校の先生にしても、学童の指導員にしても、その道の「専門家」。
解決法を知っていたり、たくさんの事例や症例を知っていて学業も習得している。
なんと言うか、実際ね、そういう人に話を聞くのが一番近道だ。そう思ってた節はあったと思います。
だってね、たぁ~だ毎日の生活を送っているだけでも、時間が足りないってのに。
「遠回りをしている時間はないのよっ!」そんな風に思っていた部分があったのは確かですね、きっと。

だけれども、こうやって同じ症状のしかも同じ年頃の子どもを持つ。
そういうママさん同士で、日々の愚痴を言ったりおしゃべりをしたりできる。
こんな素晴らしいことはないのではないかと思ってしまうほどに、良い経験をさせて頂きました。
「専門家」の方たちは、そういった子どもたちに関わる回数はもちろん多いだろうけれども、実際に子育てをしている訳ではありません。もちろん、深く関わって頂いてはいますが。
たくさんたくさん助けては頂いているけれども、当たり前ですが、子育ては親の役割。
事実上24時間、子どもと関わり続け毎日顔を突き合わせて「わが子として育てている人たち」それが懇談会でお会いしたママさんたちでした。


それにね、ママ達も、いろぉ~~んなタイプの方達が居て、本当に面白かったです。
本やブログなどで、体験記を書かれているママさん達の文章ばかりを読み漁っていた私としては、
自閉症のお子さんを育てているママさん達はみんなあんな感じ(すごく優秀とか?)なのかと思っていたら
変な言い方になっちゃうけれども、ぜんぜん違いました。千差万別(当たり前ですね)。
普通の、普段その辺を一人で歩いておられたら、お隣のママさん達となんの見分けもつかない(落ち着いて考えれば見分けられる訳がありません)。
息子や娘の学校で普通に見かける多くのママさんたちと何ら変わりのないママさん達でした(重ね重ね恐縮ですが、当たり前です)。
ただ違うのは「特別な特徴を持った普通じゃない子」そういう子どもたちと、日々向き合い格闘している。
それだけでした。

これは本当になんというか、私にとっては大きな収穫になりました。
また、なんとかして参加したいと思っています。
息子のためでもありますが、それよりはたぶん、私のために。

2010年7月6日火曜日

踊る大捜査線を観てきただす。

この間の日曜日に、息子と「踊る大捜査線」を観て来ました。

なぜ息子と一緒かと言うと…。息子と「観に行く」と約束していた「仮面ライダー」の映画、今回は、3部作になっていて全部観ようと思ったら合計で3回も映画館に行かなければなりません。しかも、映画館に行けば、息子が夢中になっているカードゲーム「ガンバライド」こちらの映画館限定版カードが貰えるというシステム。

「3回は行けないからね!」と最初に約束をしていたのですが、2回は行くことに…orz。で、前回は…2作目にあたる「Episode Blue」を観てきたのですが、途中で(私が)寝てしまいました(^^; ファンの方々ごめんなさい! 疲れていたんです、きっと。。

そんなこんなもあって、今回のラスト1回「Episode Yellow」。気が重くってしかたがありませんw で、おかしな理由を付けて無理やり私の観たい映画に息子を付き合わせました。「ママが観たい映画も一緒に観てくれる?」「いいよ」「じゃあ、行こう!」と、無理やりこじつけて行ってきました。(^^; もっとも他にも「観たい映画」はあったにはあったのですが、息子にも観せられる…と、ちょうど公開したばかり!そんなこんなでコレにしました。

とは言うものの、実は私は「踊る大捜査線」の大ファンですw もっとも好きなのは真下くん! もう本当に大好きです。今回は、真下くんの交渉人ぶりが思いっきり観られなくて残念でしたが、それでも出てきただけでニンマリですw 他にも、TVシリーズのあの人なんかもチラっとだけど出てきてくれて満足ですww

いやぁ~、それにしても、署長3人組の猿芝居っぷりは最高でしたね!いやぁ~素晴らしい!!! あそこまでやったらアッパレです。映画館で爆笑しました。監督に拍手ですwww

まぁ、それにしても映画の第一印象は「織田雄二、老けたなぁ~」でしたw ファンの方々すみません。^^; えー、私もすっかりファンの一員(織田くんは好きではありませんが)なので、客観的に観た感想は出てきませんが、それでもやっぱり今回もオタクっっぷりに拍手したい気分なんですが。アレは、本当に詳しい人から見たらどうなんだろうなぁ…って、そう思います。交渉人の時の「地下鉄オタ」の時にも、そう思ったんだけれども、素人目に観たら「すげぇ、本当に知ってる人が(脚本を)書いてるんだ」と思ったりする部分が結構あるんだけど、実際にはどうなんだろう…と、いつもそう思います。今回は(も?)ネット系だったりセキュリティシステムだったりするので、詳しい方!!! 是非是非、観たら感想をw って、もう誰か書いてるかな?w

そんなこんなで、ずっと気になっていた「脚本は誰が書いているんだろう」というのを、さっき調べてみましたら、君塚良一さんだったのですね、じぇんじぇん知りませんでしたw 映画の内容が、面白かったかどうか…と言うのは、まあ…そういう訳で勘弁してくださいw

 

 

 

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2010年7月5日月曜日

なぜ、気付いたか。

私が、どうして息子の状況に気が付くことができたのか。
そのことを、ちょっとだけまとめておこうと思います。
実際、良く聞かれるので。

ウチの息子の場合は、何かの機関から指摘を受けて診断をしてもらった訳ではありません。
私から自発的に「どうしたって、おかしい」そう言ってスクールカウンセラーに面談を求め
そこから、現在のセンターを紹介してもらって…、そういった経緯で今に至ります。


何人かのママ友達に言われました
「気が付いたのが早かったよねぇ」と。
単純に「自発的に気が付くことができた」という部分では、そうだったかもしれません。
ただ現実的には、早かったのか遅かったのかという点については、ハッキリ言って良く分かりません。
実際に、センターに通ってみると、本当にいろいろな方にお会いします。さまざまな症状を抱えたお子さんと親御さんたち。
ですが、みなさん本当に小さなお子さんを抱えた方が多いんです。幼稚園もしくは、その前くらいのお子さんがほとんど。
「自閉症スペクトラム児」の勉強会に出席していても、小さなお子さんを抱える、親御さんたちの方が多いように感じます。
なので、もっと幼い頃に診断されるお子さんはたくさん居るのだなぁ、とそう思います。

息子の今回の診断にあたって「今までに乳幼児健診などの際に、保健所などで何か言われたことは一度もなかったですか?」と
問診やカウンセラーの先生や、そういう方たちには何度も聞かれました。
まあ、なんと言うか「本当に何もないの?」と、そんな不安な気持ちを抱えながら乳幼児健診を過ごしてきていた私としては
「それは、こっちが聞きたいわいっ!」と、そういうのが本音ではありますがw

そして、医師からの診断が下った時のこと。
私は「治療や訓練方法など…例えばそういう物をこのセンターでは、何か行っていないのか」と、そう聞いてみました。
すると医師の答えは
「もう少し幼少期なら、プログラムもあるんですがね。このくらいのお子さんには、ないんです」
と、そう返事が返ってきたのです。そう言われれば、やはり私の口から出てくる言葉は
「私がもっと早く気付けば…」と、そうなるのですが、それに対する医師の答えは、こうでした。
「いや、これは普通は気が付かないです」と、ハッキリそう言われました。
じゃぁ、どうしろって言うんだよ! とw ついツッコミたくなりますが、そこについては
現在、私が実践中なので、ここではちょっと省きます。

さて、前置きが長くなりましたが
「ではなぜ、そのような状況に居ながら私が気が付くことができたのか」
それは「私が、そうだから」

息子の診断の際に、臨床心理士の方に言われました。
「彼は、かわいらしいし雰囲気がいいよね。だからその分、周りも期待するんだろうね
(この場合の期待とは、定型発達児としての対応を望まれるという意味です)。
ふざけたり、遊んだりそういうことが一緒にできると周りからは思われる。
ところが本人は、比喩や冗談がまったく理解できない。言われたことを言われた言葉どおりにしか理解できない。
彼の悩みは、その分、大きいだろうねぇ」と。診断後の開口一番に、そう言われたんです。
この時に思ったのです「ああ、やっぱりそうだ」と。

私もずっと言われ続けてきました
「どうして、できないのか」「どうして、こんなことも分からないのか」と。
きっと親は
「こんなことも理解できないなんて。
人として生きていく上で基本中の基本とも思えるような。
こんなこともできないなんて、この子は大きくなったらどうなってしまうんだろう。今のウチからしっかりと」
きっと、こんな風に思ったことでしょう。そして、私に必要以上に厳しくしたのかもしれませんね。
躾ですね。
それにしても「基本的なことが何も分かってないのに、細かいことにだけは、どうしても拘りたがる」
おまけに、余計なところだけ妙に記憶力が良い。たまに感性っぽい変わった発言をする。
それは親は、私の扱いにさぞ手こずったことでしょうw
しかも第一子だったしねw


私だって、息子のことは心配です。
「こんなんでは、将来どうやって…」そう思ったこと、たくさんあります。
でも、一番大事なのは彼が幸せになれるかどうかであって、彼が誰かを(大切な人を)幸せにすることができるかどうか。
ただ、それだけなんです。


「こんなこともできないなんて、自分はダメな人間なんだ」と、そう心に重い荷物を抱えながら大人になってしまったり。
「本来の自分を偽ること」で、世間や周囲との距離や組み合わせを計ることばかりを身に付け、すっかり習得したつもりになっても
ふと気付いたら自分の中に自分がなにもない現実に突きあたったり虚無感を覚えたり。


この子に、そんな思いをさせてはいけない。
こういう思いを抱えて育てば、いずれ心を病みます。それは本人にとっては大変に辛いことではありますが
言い方は悪いですが、病むだけでは済まないということも起こりうるでしょう。
自暴自棄になり、自分を傷つけたり。
誰かを攻撃したりして、犯罪にだって手を出してしまい兼ねない。
ましてや、人さまの心や体を傷つけたり、命さえも無残に奪ってしまうような、まさかそんな大人に。

そんな犯罪者のように、人さまに迷惑を掛けて歩くような、
そんな大人になってしまったら。私は、そんな人間を世の中に送り出すつもりなのか。
本気で、そう思い震え上がりました。

かなり悩みました。
「そうは言っても、まだ子どもなんだから」
「子どもなんて、みんなそうだよ」
「男の子だからねぇ」
「ウチの子だって、同じだよぉ~w」

「自分の子どものことを“おかしい”と言うだなんて…」
「大切にしてないんじゃないの?」
「愛情が、足りない?」

息子のある出来事を境に、真剣に悩むようになり相当に追いこまれていた時、
たまたまつけたテレビの放送大学。そこで取り上げられていた「スクールカウンセラーの一日」を観て
もう、藁をも掴む思いでした。
小学校から貰ってきてある手紙をひっくり返して「居たはず、ウチの小学校にも居たはず」
翌日には、学校に電話をしてアポイントメントを取っていました。
正直、この時の私には自分も彼と同じであるだなんて、そんな認識はできてなかっただろうな、とそう思います。
なんとなく漠然と「何かとてもイヤな感じ」それを感じていただけなんだと思う。実際、別のことも考えていたしね。
でも、彼の障害のことを調べたり、センターで勉強会に出たり、そんなことを繰り返すウチに
最近になって「ああ、やっぱりそうだよな」そんな風に思うのです。


そんなこんなの私の「気付き」でしたが、今でも勉強会に出ると必ず講師の先生がおっしゃいます。
「私がこうやって授業をするとね“先生、お話を聞いていてウチの主人も、そうじゃないかと思うんです”
とか“先生、私も同じようにできない(コトが多い)んです”そうおっしゃって、相談に来られる親御さんが非常に多いです。
つい先日も、50代でアスペルガーと診断された方、いらっしゃいましたねぇ。そういう方には…」と。
毎回、授業のどこかで必ずこのフレーズをお話になるので、よほどそういう親御さんが多いのでしょう。


発達障害は、その原因が分かっていないそうですが、定型発達の人と比べて「脳の構造が違う」と
どうやら、そんなところまでは分かっているようなので、やっぱりこれは「遺伝子」。
それは、否めないんだろうなぁ…と、そんな風に思うのでした。

2010年7月2日金曜日

私のことやなんか。

まぁ、もろもろ落ち着いてきて、私なりにいろんな事が分かってきていて
それなりに、自分でも、まぁセーブしたり諦めてみたりできるようになってきたりしてて
まぁ、なんとかかんとかやっていけるようになってきた訳なんですが、それでもね
どうしたって困るのが、夕飯の支度。

やっぱり仕事から帰って来てすぐっていうのが、一番疲れてるんだよね。
頭もぼんやりさせないといけないし…。
(いやココで無理すると。ボンヤリさせないでいるとね、前のように悪化するっていうのが分かったので、わざとボンヤリさせるようにしているかな)

体力的に、というよりはどちらかというと頭の中的にかな。
料理ってさ、頭使うと思わない?
「アレ作ろう」って思ってさ、必要な材料を揃えて、炒めるにしても煮るにしても盛り付けるにしてもさ
投入する順番とかあるじゃない?火の通りづらい順とか、肉が先とか野菜が先とか湯を沸かすのが先とかさ。
どうせだったら、出来上がりも見た目にキレイな方が食べる気が出てくる、とか…ね。
んで、できるだけ最短で作り上げようと思ったら…
何せ家に着くのが19:30とかだからね、ボヤボヤしてたら息子は寝ちゃうし…。

湯を沸かしてる間に、投入順を考慮しながら必要な野菜を切って洗って、場合によっては水を切って
んで、後片付けのことを考えたら、できるだけ皿とか調理器具とか使いたくないから
先にアレ切って、そしたら次にアレ洗っちゃって、んでこの皿に置いといてる間にコッチ切っちゃって、
そしたら鍋に湯が沸くからコレ入れて、そしたらこの入れ物が空くからココにアレを入れて…。。。。。

なぁ~~~~んて、こんなことを本気でやろうと思ってたらさ、本当に疲れる。
作りだす前に「バーーーーッ」と手順をイメージしちゃって、ぐあぁぁぁっと作る。
もちろん作ってる間にいろんな邪魔(?息子の世話w)が入るから、何度も脱線するし
その度「あれ?」と、やりかけの材料眺めて「なんだっけ?」と思わなきゃならない。www


できたらさ、実はね帰ってきてすぐは一旦寝てしまいたいんだな。
頭リセットも、もちろんそうなんだけれども。
本当にね、腹が割れそうに痛い時もあれば、吐き気がしてどうにもならない時もある。
目が回って動けない時もあれば、単純に倦怠感が酷くて動けなかったりさ
とにかく、一旦は横に転がってボーーーッとしていないと回復が見込めない。そんな時もある。
でもさ、お子様たちは待ったなしなんですよ、当たり前なんだけどさ。
お腹空いたぁ~~~~~とね、そう言って帰ってくる訳ですよ。
まあ、ある程度まではね「ママちょっと動けないから、とりあえずコレ食べて待っててね」とかって
そんなのはするけれども、それにしたって限界がある。
できれば栄養バランスとかさ、そういうのちゃんと考えたい。

まぁ、で。
そんなこんなで、野菜の多そうな定食屋の外食や、テイクアウト品が増えたりする日々日々。

ある程度ね、手の空いた時?体調の良い時?
そんな時にさ、まとめて作り置きできるみたいな物?そういうのやる時あるけどね。
まあ、それもさ食べちゃえば終わりだし(←当たり前)。
何にしたって、成人男性が居る訳ではないので作るって言ったって大した量じゃないんだよね。
一回に食べられる量(=作る量)ってのはさ。
そうなると、かえって作り置きは非効率になって、都度作るのが実は一番簡単っちゃ、簡単なんだけどね。

と言う訳で、振り出しに戻るw

昔、何人かのママ友達にね、言われたことがあるんだよ「ママは随分丁寧に料理をするね」って
いや、コレね言われるまで気が付かなかったんだけど、どうやらそうらしいんだよね。
私が料理を誰に教わったかって言ったら、そりゃセオリーどおり母なんだけれども
その母ってのが曲者でさ。結婚するまでは、全く料理をしたことがなかった人なんだよね。
じゃあ、料理はどうやって覚えたかっていったら「料理教室(花嫁学校?)で教えてもらった」ってだけで実践経験まるでなし。
そんな訳で母は嫁いでからね、料理では相当に苦労があったらしく、そんなこんなで私にはもの凄く料理を教えたんだよね。
ええ、学校で教わった基本通りにw

なので私は「料理」って言ったら母に教えられた通りにしか分からないし、逆にね
一度覚えたやり方を変えるのって、実は結構難しかったりするんだよね。
かなり意識してないとできない。つい「手順どおりにやった方が楽だ」なんて思ってしまったり…。
もっとも、これでもかなり手抜きにはなってきていて、以前に比べたら飛躍的に簡単に作れるようには
なってきてはいるんだけれどもね。

と、まあそんな訳で悩みはまだまだ続く続く…つづく…。

2010年7月1日木曜日

ボクの常識

息子の通う療育センターで、保護者向けの勉強会を開いてくれています。
さまざまな内容で行ってくれていますが、最近では非常に希望者が多く
早く申し込まないと、すぐに定員になってしまって参加させてもらえないことが出てきてしまいました。
勉強会の内容はいくつかあるのですが、一つのテーマは年間で多くても3回くらいの開催。
すぐにいっぱいになってしまうので、最近では追加の講義が設定される物まで出てきました。

さて、その勉強会で紹介してもらった本。
その回その回で、内容に合わせた物をいくつか紹介して下さるのですが
今回はコレ!!!!
幼児の常識

これがすっごく良い!

最初は「あー、良さそうな本だけど、もうウチの息子には過ぎてしまったなぁ」と
そんな風に思ったんですけれども、だって題名が「幼児の常識・3歳」とかですよ?
もうちょっと前なら活用できたかなぁ…と、そんな風に思っていたんです。

でも、講義が終わってから後ろに並べてくれているそれらの見本を手に取って眺めていたら
他のママさんが「これ、もう売ってないのよねぇ」と。
「え、そうなんですか?」
「そうなの、大手の本屋さんにも問い合わせてみたけれども絶版になっていて出版元にも在庫がないんですって」
「あら…」
「Amazonにもなかったのよ」
「えっ!Amazonでもなかったんですか?!」
「そうなの、もう中古でもいいから買ってしまおうかと思ってたら、迷ってるウチに無くなってしまって」

あらら…、なんて思いながらその本を手に取ってパラパラと見てみた。
確かに、ものすごく簡単に書いてあって絵も簡素でかわいらしく無駄な装飾がない。
ふむ、これは自閉のある子には良いかもしれないなぁ…。
「でも、ウチの子はこのあたりはもう過ぎちゃったからなぁ」と、なんとなく、さっき思ったことを口にしてみた
すると、そのママさんは私のことをジッと見つめてから
「・・・まあ、でもこの絵とか、こういうの活用できるかなぁ…て思って(^^)」

ふむ、何やら気になるリアクション。
はてさて、そんなこんなで探してみましたこの本。
いやはや、本当にどこにもない!
横浜の大手本屋さんにも、やっぱり無いし、その他ネットで買えるところをいろいろと探してみたけれども
本当に無い!
「ちょっとどんな物なのか、ゆっくり見てみたいんだよなぁ…」と、勤め先の都心の図書館で検索をかけてみたけれども、そこにも無い。

やはり中古で買うより方法がないようだ。
…で。
Amazonで検索してみると、なんとも幸運にも巡り合うことができてしまいました。
「あのママさんも買いたがっていたなぁ、私が買ってしまうよりも…」
なんて思ってはみたものの、数点の出品があったのも後押しして
「えぇぇぇいっ!」と「とりあえず買っとけ」の精神で購入。

実は、このシリーズは「3歳」「4歳」「5歳」となっていて
それぞれを、別々の出品者さんから購入させてもらいました。

なんとも順序よく、最初に届いたのは「3歳」版でした。
息子に見せてみると「ボクやる!」とものすごい飛びつきよう。
問題も全部ひらがなで書いてあるし絵も分かりやすい。

「おふろに きちんと はいれているのは どのこ でしょう」
そんな感じの問題文があって、その下に3つの絵
「湯船にぶくぶく潜ってる子」「湯船にタオルを入れてユッタリ浸かってる子」「肩まで湯船に入っておとなしくしてる子」
それぞれにシールを貼る枠が設けられていて、正しいと思う子の枠にシールを貼る。
「難しいなぁ~」と言いながら懸命に考えて、シールを貼っていく息子。
正解は各ページの裏にあり、誰にでも簡単に答え合わせができるようになっている。

なんともビックリ。
息子はこの本をものすごく気に入り「次は?次は?」と、どんどんと進めて行くのです。
「難しいなぁ~」「うぅぅ~~んとぉ」などと呟きながら、ものすごく集中しています。
そして何より、楽しそうなのです。
確かに、3歳児向けの本なので教科書の問題よりは簡単に解けるので楽しいは楽しいのでしょう。
しかし、小学校3年生がこんなに夢中になってやるような問題集か?
と言うのは、根本的な疑問ですよね。

それにしても、脇目も振らずに問題集に集中し「これは…。どっちかなぁ…。こっちとこっちは…」と真剣。
途中で悩んだ問題は、お姉ちゃんに助けてもらいながら頑張って、最後には一人で全部終わらせました。
とても楽しかったらしく「全部あってたよ!」と満足気。
「良かったねぇ~、頑張ったね」と私も答えました。

翌日、2冊目が届きました。4歳用です。
「○○くん。また来たよ、新しいの」
「わぁー!やるやる!」
と、さっそく手に取って表紙を見た息子が、まず一言
「4年?」ちょっと驚いた感じで私に聞いてきました。
そうか…、前回のは3年生用だと思ったのですね、それであんなに一生懸命に。。。
「違うよ、4歳だよ」と、私は答えました。

本を眺めて、なんとも難しそうな顔をする息子。
それでも開いて始めてみました。前よりモチベーションが下がってしまったのか進みが良くありません。
見てみると…、前回の物に比べると確かにちょっと難しいのです。
質問の仕方も、少し難しめになっていますし前回は3択だったのに比べて今回は4択。
答えの絵も微妙な違いに気が付けないと答えられないようになっています。
なるほど…。

少しやってみましたが、疲れてしまったのか今回は途中で投げ出してしまいました。
「どうしようか、また今度やってみる?」と聞くと「うん。」と。

そうこうするウチに「5歳用」が届いてしまいました。
う~~~ん、またそのうち声を掛けてみることにするかな。
今は、どう言う訳か「学校の担任の先生が持ってたんだ、貸してもらったの!」と
憲法前文」に夢中です。なんじゃこらw

ちょっと覗かせてもらったら、全ての漢字にルビがふってあって、彼でもどんどんと読めるようになってます。
それにしても「ママ、これすごく面白いよ!」と言って、放っておけばいつまでも読みふけっています。
ちゃんと理解できてるのかなぁ。
こういうのが、その「極端」というか凸凹なところなんだろうなぁ~と、改めて思った出来事なのでした。


ちなみに、今回紹介したこの「幼児の常識」。
これは出版元は学研なのですが、是非また販売して欲しいです。
もちろん、そのままでも構いませんし「発達障害児向け」として別の物としてでも構いません。
ぜひぜひです! 需要は…ありますよ!!