2010年7月28日水曜日

娘の国籍

ちょっと娘のことなど書いてみようかと思います。
私は結婚当初、国際結婚でした。当初と言うからには、途中からそうではなくなった訳なのですが…。
元主人は、おじいちゃんの代から日本に住み始めた家族でした。
彼と彼の兄弟は、みな日本の教育を受けて育ち母国語は話せないというタイプでした。
ただ、彼の家族では一人だけ、おばあちゃんが日本の国籍を持つ人でしたので、きっと彼は正確にはクウォーターということになるのでしょう。
彼の家族は母国へ戻るよりも、日本に住み続ける意思の方が強く、機会を見ては帰化申請を行おうとしているところでした。
親戚の中でも一人二人と帰化申請を行う人が出てきており、彼も私との結婚を機に帰化の申請を行おうとしているところでした。
しかし、結婚後間もなく私のお腹に子どもが居ることが分かり(それが娘です)、申請を急いだのですが当時は申請から許可が下りるまでに1年半ほどを要し、子どもの誕生までには帰化は間に会いませんでした。

そんな訳で、娘だけ多重国籍です。
当時もいろいろと調べたのですが、出生時に両親のうちのどちらかの国籍が違えば(それぞれの国の法律にもよりますが)その間に生まれた子は多重国籍となり、その後どちらかが帰化しようが両親が離婚しようが全く関係はなく、生まれた時にそうなのならば、それは=多重国籍者、それが今の日本の法律なのだそうです。
多重国籍者は、20歳になったら自分で自分の国籍を選びます。本人意外の人が、例え両親であろうとも、彼女の国籍を勝手に決めることはできず、必ず本人が20歳になってから自分で決めて必要な手続きを行わなければなりません。

なぜ今、こんな話をし始めたのかと言うと。
先日から行っている我が家の掃除。いろいろと片づけていたら、娘の保育園のころの思い出グッズが出てきたんです。
集合写真とか、先生が閉じてくれたお絵かき作品とか連絡帳とか、乳児のころに使っていた上履きとか名札とかw
そんなのが入った箱の中から、1枚のリーフレットが出てきたんです「国籍の選択」という題名の付いた小さなリーフレット。
娘が分かるようになったら、もう一度きちんとした説明ができるように。そう思って、法務局から貰ってきてあった物をどこかに仕舞っておいたのは覚えていたのですが、まさかこんな箱の中に入っていたとは。
もちろん、娘には小さな頃から話しています。元主人の家では、母国の文化も大切にしていたこともあり小さいころから、いろいろな意味で話して聞かせてはいました。

ちょうどリーフレットを見つけた時には、息子は友達の所へ遊びに行っていて不在。
「これは!」と思い
「○ちゃん、○ちゃんコレだよ!」と、そのリーフレットを娘のところへ持って行きました。
「おおー」
すっかり、こういった書類が読めるような年齢になった娘に「○ちゃんも自分でちゃんと読んでおいてね」
と伝え「おっけ~」などと話していました。
しばし読み込む娘
「ママ~~~!!!22歳までだって!!!」
「え?」
「22歳までに決めないと、日本の国籍は失うんだって!!!」
「ええええー!そうだっけ????」

二人して「別にまだどっちがって訳じゃないにしても、どっちかが無くなるとかって言われると焦るよねw」
などと言いながら、もう一度読み返してみたりしました。

そこで焦ったのが私、そう言えば最近になってちゃんと調べ直したりしてないけど大丈夫かなぁ、あれからまた何か事情が変わったりしてて
「何言ってんですか奥さん、そんなんとっくにこうなってますよ」なんて言われでもしたら娘になんて言えばいいんだろう!!!!><;;
と突然に思い付き、久しぶりに法務局の国籍課へ電話をして確認をしてみましたが、今のところ当時と変わったコトは特にないようでした。ほっ…(*_*)
ただ、やはり日本国籍を選ぶ場合には、22歳までに手続きを行わなくてはならないらしく。どっちにしても20歳になったらすぐにアクションを起こすよう、忘れないようにしないといけないですね。
そして、どちらの国の国籍をどうするにせよ、どの場合にも両方の国へのアクションがそれぞれに必要なのだと改めて言われました。
言われてみれば、そうですよね(もちろんその国の法律にもよりますので、あっちでそうしたんならこっちはいいよぉ~なんてこともあるのかもしれないけれど)。
いずれにしても相手国の大使館などで詳細の確認を…と、そう言われました。そりゃそうだよね。

そして、これはあくまでも「それまでに(ウチの娘が20歳になるまでに)、日本の法律と相手の国の法律が変わらない限り」この方法で、という話です。
ちょっと、いろいろと気を付けて見ていなくてはいけないな。と、そんな風に思ったのでした。

気を付けて見ていなきゃ!!!

0 件のコメント: