2010年7月14日水曜日

息子の骨折

もう一月くらい前の話になりますが、息子が学童で骨折をしました。
原因は、お友達と白熱して遊んでいた「風船バレーボール」。
接戦だったようで、皆「負けたくない」そんな気持ちでいっぱいだったようです。
そんな中。お友達がジャンプして降りた所に、たまたま悪いことに息子の足がありました。

私は、お迎えの時に指導員の方からこの話を聞きました。最初は、こんな感じでした。
「お友達と風船バレーで遊んでいたんですけれども、○○君(息子)が足を踏まれてしまって、そうしたらパニックになってしまって…」
指導員の方には、息子のことを伝えてあるので、あえてこういう言い方をして下さったのだと思います。
「こう、うわぁーーー。となってしまって、謝ってくれなかった… って。」
「ああ…」
「いろいろと伝えてみたんですが、なかなか分からなかったみたいで」
「そうですね、分からないと思います」
「とにかく、冷やして様子を見たんですが、おウチでまた様子をお願いします。すみませんでした」
「分かりました、ありがとうございました」
そこまで話すと、バツが悪そうに息子が玄関に出てきました。
様子がおかしいので、指導員の方に挨拶をしてから、歩きながら二人で話してみることにしました。
「話、聞いた?」と切りだしてくる息子。
「うーん、どうしたの?」と聞くと、何か切羽詰まった様子。
「オレね、悪いこと言ったの」 ん?と思って聞いてみました。
「悪いことって何?」ここまで聞くと目に涙をいっぱいに溜めて懸命に話しています。
「分かんない。でもオレ悪いこと言ったの」と、私を見つめて赤い顔でどんどんと涙が流れてきます。
どうしたんだろう…と思いながらもなんとなく話を聞いてみましたが
「お友達が謝ってくれなかったの?」
「・・・」
「びっくりしちゃったんじゃない?先生に言ってみた?」
「だって、線から出ちゃいけないんだもん」バレーの試合中だと言ってるんですね。
「そういう時は、しょうがないよ。先生を呼べば良かったんだよ」
「だってそうしたら、負けちゃうもん」
う~~~~ん。

困ったなぁ…。と思いながらも、
もう一度「悪いこと」について聞いてみましたが
「分からない思い出せないの、でもスゴく悪いこと言ったのボクは」と目を真っ赤にして涙を流して必死に何かを堪えて、ちょっとしたパニック状態。

その日はそれ以上は話を聞ける状態になく。
おまけに、あんまり足を痛がるので、湿布を貼って早めに寝かせることにしました。
「ボクは大袈裟だから…」などと言いながらも、足が冷えると落ち着いたのか、すっと寝てくれました。
ところが翌朝になっても、触った程度でも飛び上がるほどに痛がります。
これは、さすがに気になる。
見た目には、蚊に刺された程度にしか左右の足に違いはないように思うんだけど「念のため」と
父に頼んで、病院でレントゲンを撮ってきてもらうようにお願いしました。
(私が行きたかったけど、有休が足りなかったのでやむなく…)

会社に着いて、間もなく(9:30ころかな)父から電話が入りました。
「おい、折れてるぞ」
「えっ!!!!」

そうだったのか、それはさぞかし痛かっただろう。と、その日は父に学校への送り迎えをお願いして
昼休みに学童へ連絡を入れてみました。
「気が付かずにすみませんでした」と、丁寧に謝ってくださいましたが。
「いやいや、そういうことあると思いますよ。そんなコトはいいですよ。何よりも早く対処できて大事なくて良かったんです。お医者様も、そう言ってました。
それでですね先生、ちょっと教えて欲しいんですが…」
と、私は息子の言う「悪いこと」について聞いてみました。昨日からこんなコトを言って涙を流すんだと。
「で、息子はなんと言ったんですか?」
「あ…、はい…。あの… お前なんかもう学童をやめちゃえ って、そう言ったんです」
「…それは良くないですね」

もう何か頭を鈍器で殴られたような、そんな感触に襲われました。

「実は、アレから指導員同士でも話し合ったんです。○君、泣いてたよね。って、普段は絶対に○君泣かないのに…と」
「そうでしたか、ありがとうございました」
「いえ、こちらこそ気づくことができずに、本当に申し訳ありませんでした」
「いえいえ、こちらこそ本当にすみませんでした。えっとそれでですね。今後は、こういうコト何かあったら必ず私に教えてください。学校にもお願いしてあるんですが、息子が何か言ったりしてしまったりしたコトは必ず教えて下さい」
「分かりました」

息子の足もさることながら、なんともショッキングな出来事でした。

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