2010年7月1日木曜日

ボクの常識

息子の通う療育センターで、保護者向けの勉強会を開いてくれています。
さまざまな内容で行ってくれていますが、最近では非常に希望者が多く
早く申し込まないと、すぐに定員になってしまって参加させてもらえないことが出てきてしまいました。
勉強会の内容はいくつかあるのですが、一つのテーマは年間で多くても3回くらいの開催。
すぐにいっぱいになってしまうので、最近では追加の講義が設定される物まで出てきました。

さて、その勉強会で紹介してもらった本。
その回その回で、内容に合わせた物をいくつか紹介して下さるのですが
今回はコレ!!!!
幼児の常識

これがすっごく良い!

最初は「あー、良さそうな本だけど、もうウチの息子には過ぎてしまったなぁ」と
そんな風に思ったんですけれども、だって題名が「幼児の常識・3歳」とかですよ?
もうちょっと前なら活用できたかなぁ…と、そんな風に思っていたんです。

でも、講義が終わってから後ろに並べてくれているそれらの見本を手に取って眺めていたら
他のママさんが「これ、もう売ってないのよねぇ」と。
「え、そうなんですか?」
「そうなの、大手の本屋さんにも問い合わせてみたけれども絶版になっていて出版元にも在庫がないんですって」
「あら…」
「Amazonにもなかったのよ」
「えっ!Amazonでもなかったんですか?!」
「そうなの、もう中古でもいいから買ってしまおうかと思ってたら、迷ってるウチに無くなってしまって」

あらら…、なんて思いながらその本を手に取ってパラパラと見てみた。
確かに、ものすごく簡単に書いてあって絵も簡素でかわいらしく無駄な装飾がない。
ふむ、これは自閉のある子には良いかもしれないなぁ…。
「でも、ウチの子はこのあたりはもう過ぎちゃったからなぁ」と、なんとなく、さっき思ったことを口にしてみた
すると、そのママさんは私のことをジッと見つめてから
「・・・まあ、でもこの絵とか、こういうの活用できるかなぁ…て思って(^^)」

ふむ、何やら気になるリアクション。
はてさて、そんなこんなで探してみましたこの本。
いやはや、本当にどこにもない!
横浜の大手本屋さんにも、やっぱり無いし、その他ネットで買えるところをいろいろと探してみたけれども
本当に無い!
「ちょっとどんな物なのか、ゆっくり見てみたいんだよなぁ…」と、勤め先の都心の図書館で検索をかけてみたけれども、そこにも無い。

やはり中古で買うより方法がないようだ。
…で。
Amazonで検索してみると、なんとも幸運にも巡り合うことができてしまいました。
「あのママさんも買いたがっていたなぁ、私が買ってしまうよりも…」
なんて思ってはみたものの、数点の出品があったのも後押しして
「えぇぇぇいっ!」と「とりあえず買っとけ」の精神で購入。

実は、このシリーズは「3歳」「4歳」「5歳」となっていて
それぞれを、別々の出品者さんから購入させてもらいました。

なんとも順序よく、最初に届いたのは「3歳」版でした。
息子に見せてみると「ボクやる!」とものすごい飛びつきよう。
問題も全部ひらがなで書いてあるし絵も分かりやすい。

「おふろに きちんと はいれているのは どのこ でしょう」
そんな感じの問題文があって、その下に3つの絵
「湯船にぶくぶく潜ってる子」「湯船にタオルを入れてユッタリ浸かってる子」「肩まで湯船に入っておとなしくしてる子」
それぞれにシールを貼る枠が設けられていて、正しいと思う子の枠にシールを貼る。
「難しいなぁ~」と言いながら懸命に考えて、シールを貼っていく息子。
正解は各ページの裏にあり、誰にでも簡単に答え合わせができるようになっている。

なんともビックリ。
息子はこの本をものすごく気に入り「次は?次は?」と、どんどんと進めて行くのです。
「難しいなぁ~」「うぅぅ~~んとぉ」などと呟きながら、ものすごく集中しています。
そして何より、楽しそうなのです。
確かに、3歳児向けの本なので教科書の問題よりは簡単に解けるので楽しいは楽しいのでしょう。
しかし、小学校3年生がこんなに夢中になってやるような問題集か?
と言うのは、根本的な疑問ですよね。

それにしても、脇目も振らずに問題集に集中し「これは…。どっちかなぁ…。こっちとこっちは…」と真剣。
途中で悩んだ問題は、お姉ちゃんに助けてもらいながら頑張って、最後には一人で全部終わらせました。
とても楽しかったらしく「全部あってたよ!」と満足気。
「良かったねぇ~、頑張ったね」と私も答えました。

翌日、2冊目が届きました。4歳用です。
「○○くん。また来たよ、新しいの」
「わぁー!やるやる!」
と、さっそく手に取って表紙を見た息子が、まず一言
「4年?」ちょっと驚いた感じで私に聞いてきました。
そうか…、前回のは3年生用だと思ったのですね、それであんなに一生懸命に。。。
「違うよ、4歳だよ」と、私は答えました。

本を眺めて、なんとも難しそうな顔をする息子。
それでも開いて始めてみました。前よりモチベーションが下がってしまったのか進みが良くありません。
見てみると…、前回の物に比べると確かにちょっと難しいのです。
質問の仕方も、少し難しめになっていますし前回は3択だったのに比べて今回は4択。
答えの絵も微妙な違いに気が付けないと答えられないようになっています。
なるほど…。

少しやってみましたが、疲れてしまったのか今回は途中で投げ出してしまいました。
「どうしようか、また今度やってみる?」と聞くと「うん。」と。

そうこうするウチに「5歳用」が届いてしまいました。
う~~~ん、またそのうち声を掛けてみることにするかな。
今は、どう言う訳か「学校の担任の先生が持ってたんだ、貸してもらったの!」と
憲法前文」に夢中です。なんじゃこらw

ちょっと覗かせてもらったら、全ての漢字にルビがふってあって、彼でもどんどんと読めるようになってます。
それにしても「ママ、これすごく面白いよ!」と言って、放っておけばいつまでも読みふけっています。
ちゃんと理解できてるのかなぁ。
こういうのが、その「極端」というか凸凹なところなんだろうなぁ~と、改めて思った出来事なのでした。


ちなみに、今回紹介したこの「幼児の常識」。
これは出版元は学研なのですが、是非また販売して欲しいです。
もちろん、そのままでも構いませんし「発達障害児向け」として別の物としてでも構いません。
ぜひぜひです! 需要は…ありますよ!!

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