2010年4月30日金曜日

成長するから。


2~3週間くらい前だったかな。

私の体調が本当に良くなくって、日々の生活を送ってはいるものの、まるで体を引きずって歩くような毎日。
そんな日が数日間続いていた。なんとかかんとか週末に時間を取り、すがる思いで主治医の元へ。
「もう~~~先生、大変だったんです。あんなんなってこんなんなって、そんなんなって。もうこんなの初めてでキツくてキツくて、どうにもならなかったんです(←受診時には、いくらか症状が緩和されていたので、ちょい過去系」
先生は、冷静に「そうぉ…」と言いながら
「向こうでは?なんて?」と、
コチラの先生から紹介された、もう一つ別の病院での様子を聞かれました。
少し前に薬の処方が、ちょっとだけ変わっていたのでそれを伝えてから
「実は、今ちょうどココに来る前にもアチラの先生のところに寄ってきたんですが、でもやはり、その症状だとコチラの先生のトコロだろう、って」
「そうぉ、う~~~ん。あ、息子さんの方は?どう?」
と今度は、息子のことを聞かれたので、
「それが大変だったんですよぉ~」と
この間ここに書いた4月の時の話をしました。あんなんなってこんなんなって…と。

すると先生から一言。
「あー、原因は、それだね」と。
「は?」
私が、ポカンとした顔で先生の顔を見ていると
「女性ホルモンがいっぱい必要だったんだねぇ~~~」とのこと。
「・・・・・・・・・・・・・」←(オレの心の声
「ええええぇぇぇぇぇぇ…、そんなコトくらいで、あんな風になっちゃうのぉぉぉぉぉ… うはぁ… orz」
と、私がガックリと肩を落とし「まさかこの先ずっとこんなコトが…信じられない」という表情で頭を抱え落ち込んでいると
「成長するからぁ~」と先生。
私は、なんのことか分からず「はぁ…」と曖昧な返事をした。
「え~と、じゃぁ…」と、先生の口調が今後の話に移りそうになったので「ちょっと待った、ちゃんと確認をしよう」と思い
「先生、すいません。成長って、何が成長するんですか?」と聞いてみた。
「息子さん」

しばらく言葉が出なかった。そんなことを、どこかの誰かから言われるなんてこと思ってもみてなくって
あまりのコトに驚いたと言うかなんというか、まるで状況が飲み込めず動揺して右往左往している私。

自分が何を言ったのかちゃんと覚えていませんが
「大丈夫よ!成長するからっ!」だったか「成長してるでしょう?」だったか。先生が、そんなことを言ってくれた。
なんとも力が抜けて「はぁ…」とか”ニヘラ…”とかってしているうちに、その日の診断は終了。

最後に先生と何回か言葉を交わした時には、涙が出たのを覚えている。

帰り道に少しだけ考えてみた。確かに、頭着きはあるだろう。
彼の、例えば「どこかのある部分」に関してはこれ以上の成長は望めない、ここまで。と言うような、そういう部分。きっとあると思う。
でも、まったくもってして一生ずっと、今のまんまってことはないと言うことだ。
多少、他の人よりは遅いかもしれない、そして多少、他の人よりは低い位置までかもしれない。
でも、それでも彼はそこを目掛けて、ずんずんとそれこそ時間をかけて伸びていけるはずだ。

少なくとも、今のまんまではない。
分かっていた。そんなこと当たり前に分かっていた…はずだけど。

なんとなく気持ちが軽くなり、少しだけ足取りが軽くなった帰り道でした。

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