2010年4月8日木曜日

周りの様子が読み取れない

自閉症スペクトラム児の特徴として「周りの雰囲気が読み取れない」という事象があるかと思います。
例えばウチの息子の場合、ゲームに夢中になると周りの状況がまったく読み取れなくなって何時間でも続けてしまいます。
放ってほけば、自分の状況にも気が付かずに眠るのさえ忘れてゲームに没頭し続けるでしょう。
過集中とも言うようです。

でもまあ、これも、例えば息子がゲームの開発に携わった仕事をしているとか、ゲームの全国大会に出場するのだ。
とでも言うのならば「素晴らしい!」と関心することにもなりうるのですが、そうではありません。
そして、その素晴らしいまでの集中力が、どんな時に発揮されるのかと言えば…。
当たり前ですが、周りの状況には関係なく、いつどこででもどんな時でも発揮されるのですね。
例えば
朝起きたと思ったら布団の上でゲームを始めている。とか
学童から帰ってきて、床に転がったかと思ったらゲームを始めている。とか…。
そう、働くママとしては最も忙しくって「一番チリチリとしている時」でもお構いなく発揮されますw
(特に朝は本当に驚きます。こちらが気を抜いていると、起きた気配も感じさせずにゲームを始めていたりするのです)。

…で、こういう時の作戦は「先に声をかける」ですw
朝であれば「お、モゾモゾいってるな」と感知したら
「○○くぅ~~~ん、朝だよぉー。ご飯食べよー、お着替えしてぇー」と、今から行うことを
順番に穏やかに声かけしていきます。
そうすれば、ほとんどの場合は問題もなく朝の行動に移ってくれるので大変に助かります。
もっとも「状況に合わせた行動の変化」がとても苦手なので、うっかりご飯を食べるのに時間をかけてしまった時でも
「あーーー、まだご飯を食べてるから、着替えができないぃぃぃー」などと、
ゆっくりとテーブルにつき、イスに座って余裕があるかのように見える割には、
実は内心はかなり焦っていたりすることがあるようです。
このあたりは融通の利かないところではありますね、これで難義することも多々ありw^^;

夜もほとんど同じですね、玄関に入って荷物を置いたら、すぐに声をかけてしまいます。
「○○くん、宿題はぁ?」
「分かんない」(覚えられないんですね)
「連絡帳を見てみて」
「えー、オレお腹空いた」
「じゃあ、コレ食べたら見てみて」
「うん、分かった」
こう話しておくと、おやつを食べたら自分で黙ってランドセルを見に行って連絡帳を開いて見たりしています。
基本的に宿題が大嫌いな彼。「理解・知識」が一番苦手分野なので、学校の勉強その物が難しいんですね。
「うあぁー、さんすう○ページだし。あー、こくご漢字こんなにある」
などとブツブツ言いながら筆記用具など出してきます。

息子は一人では宿題ができません、もちろん理解ができていないからと言うこともありますが
宿題に一人で取り組むこと自体に、極端に「不安」を感じるようです。
お姉ちゃんが居ない時は、台所のテーブルに一人で座って、夕飯の支度をする私と一緒に宿題をします。
「ママ~ママ~」と呼ばれ質問されるばかりで、夕飯の支度はなかなか進みませんがw

我が家では、学童から一緒に帰宅して家に着くのが19:30を回ることがほとんどなので
とにかくタイミングを逃さないのがコツですね。
うっかりタイミングを逃してしまい、彼がゲームを始めてしまったり好きなテレビを見始めてしまった場合には、
「あちゃぁ~~~」と思いながらも、少し様子を見てから声かけを行います。
ですが、集中している時に声を掛けられたことに対する不満が非常に大きいようで
尋常ではない機嫌の悪さを披露してくれます。
基本的に、一度やり始めたことを途中で止めるのが非常に苦手なのですね。

そんな時には
「じゃあ、時計の針が○○になったら終ね」
と明確な終了時間を提案してあげると、意外とサックリとその時間にはゲームを
止めてくれて、本題の行動に移ってくれることは多いです。
もっとも、そのころにはゲームやテレビなどへの集中で疲れてしまっている後なので
本題の作業がままならないなんてことも、結構あるんですけれどもね^^;

さて、そんな時はどうするのか。。。。
ちょっと長くなってしまったので、続きはまた、次回に書きたいと思います。

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